【頭頸部外科の看護師転職】超過勤務と陰湿な人間関係の過酷な病院で心身共に疲弊。新卒でこれが普通と思ってたら大間違い!新しい良き道が他にあった話。

【頭頸部外科の看護師転職体験談】超過勤務と陰湿な人間関係の過酷な病院で心身共に疲弊。新卒でこれが普通と思ってたら大間違い!新しい良き道が他にあった話。

【性別】女性
【職業】
正看護師(看護師)
【働き始めの年齢】
24歳
【転職時の年齢】
25歳
【転職して何年経ったか】
2年
【その後】
今は退職し別の職業


【女性】
25歳のときに、
大学病院/頭頸部外科・血液内科の混合病棟
から、
診療所/内科
に転職。




【転職前の職場形態】
大学病院
【転職前の診療科目】
頭頸部外科・血液内科の混合病棟
【転職前の職場環境】
業務内容は入院患者の看護で主に抗がん剤などの点滴交換、排泄や食事などの身の回りの介助。
看護師の人数は病棟だけで約20人、病院全体では約800人。
人柄は気分で人に当たるような怖い人もいれば、稀に優しい人もいる。
しかし、多忙のあまり、ほとんどの人が心に余裕がなくサバサバしていた。
医師は教授はユーモアでオシャレで優しい男性、その他の医師も比較的美意識が高い人が多く、患者さんにも下っ端の看護師にも優しい印象。
患者の人数はだいたい40人ほど。
頭頸部外科の患者が半分以上占め、多くが咽頭癌、舌癌など耳鼻科領域のがん患者。
そのため、気管切開をしている人が多く、コミュニケーションは筆談が主。
また、並行して経鼻管、胃瘻をしている人が多く、食事は管を通して液状のものを摂取している人が多い。
話すことも食べることもできない上に、抗がん剤や放射線の副作用も酷いため、ストレスを多く抱えているイメージ。
病棟から飛び降りようとした患者さんもいた。
給料は一回の夜勤で手当が7000円ほど付き、手取りで30万ほど(残業手当もある)。
休みは週休2日。




【転職の理由】
・残業の多さ
・職場の人間関係(看護師間の)
・身体的疲労

【ためらった理由】
・給料がいいから
・もう少し経験値を稼ぎたい
・親が私が大学病院で勤めていることを誇りに思っていた

【転職の決め手】
第一に残業の多さ。
朝7:00には電子カルテでの情報収集や点滴、薬の準備をはじめ、昼休憩は長くても30分。
ほとんどは10分程度。
そこから1度も水分補給の休憩の時間もなく23:00くらいまでぶっ倒しで働く。
遅い時は25:00まで働いた。
途中トイレに行く暇もなく、生理の日は夜用ナプキンを付けていても漏れるくらい。
夜勤は19:00から働き、途中仮眠が長くて2時間、多忙で休憩無しの時も多々あった。
そして、11:00くらいまで働く。
遅い時は15:00まで病棟にいた。
この仕事量の多さで肌はボロボロ、食事も入らないほどの疲労。
帰宅しても風呂に入る元気もなく、玄関で横になっていたこともあった。
仕事量以外には、看護師間の人間関係。
基本的に挨拶は無視されるのが当たり前。
機嫌が悪い看護師には八つ当たりされ、文句を言われたり、目の前で物をぶつけるなどの苦痛を与えられる。
また、同期が目をつけられており、目の前で同期の悪口を言い、私にも意見を求めてくる。
私を含め3人いた同期は、1人は入って1ヶ月で勤務中にストレスで嘔吐を繰り返して退職。
2人目は6月より鬱病で休職、数ヶ月後、日勤のみで復職したが、退職。
同期がいなくなり、孤独を感じた上に、同期が退職したり、急遽休んだりしたことで、私が休日の日にいきなり職場から電話で出勤するよう言われたり、夜勤回数を増やされたり、同期に怒りを感じてしまった。
以上が私がこの仕事を辞めたいと思った理由。
転職を報告した周りの反応については、彼氏は、今までの頑張りを認めてくれ転職を支えてくれた。
父も心身共に疲労していた私をみていたため、早めの転職をすすめてくれていた。
母は私が転職することに残念がっていたが、最終的には自分の人生だから、自分の後悔のないように選びなさい、と転職を応援してくれた。




【相談した人】
彼氏。
仕事が心身共にキツく、続ける自信がない、辞めたいと相談。
反応は心配するような感じだった。
仕事で病むのは勿体ないから辞めて少しでも心が楽になるような転職をした方がいいのではないかと言ってくれた。
また、彼氏の仕事の様子を聞き、自分の仕事の異常さを思い知った。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを一社使った

【何社使ったか】
ナース専科へ登録して、病院の給料や残業時間、雰囲気などを調べた。

【転職サイトのイマイチなところ】
メッセージがたくさん届き、情報量が多すぎて鬱陶しく感じた。
また、地元で転職しようとして探したが、地元が田舎のため、掲載されている病院の数が少なかった。
また、残業なし!とか記載されているが実際に口コミを見てみるとサービス残業を強いられている病院も多々あり、載っている情報を信用して良いのか不安になった。

【転職サイトを使って良かったこと】
ナース専科に行って、直接お話しを伺いに行ったことがあるが、自分の経歴や職歴、日勤のみで残業が少ないなど自分の希望を伝えると、その場でマッチングして病院をいくつか紹介してくれた。
また、病院へ面接へ行く際も一緒に同行して下さり、色々と希望などを直接伝えて下さり、自分では言いにくいことも伝えてくれた。
さらに、面接時の服装や髪型、挨拶など基本的なことも教えて下さり心強かったのを覚えている。
あとは、その場で今後の話を進めるのではなく、ナース専科に帰ってから、再び、面接を受けた病院を希望するかしないかなど、こちら側の意思も確認してくれたので、ありがたかった。




【転職先を決めた理由】
・休みの多さ
・ナース専科の方の評判
・仕事量




【退職する時の心境】
1番はスッキリとした気持ちだった。
退職することを伝えて1ヶ月は出勤するたびに、あと何日頑張れば辞めれると、カウントダウンをしながら出勤していた。
どんなに、周りの看護師に愚痴を言われようと、仕事量が多くて残業が長引いても終わりが見えているから頑張れた。
周りの看護師からは、もう辞めるとか、早すぎると何度も言われた。
良くして下さっていた患者さんからは、新しいことを始めることは勇気がいることで、素晴らしいこと、私も嬉しいと涙を流して下さった。




【転職後の職場形態】
診療所(クリニック)

【転職後の診療科目】
内科

【転職後の職場環境】
注射や採血が主。
その他は健康診断のための視力検査や身体測定、聴力検査。
禁煙外来にてニコチン測定や禁煙指導。
看護師は私含めて3人。
2人ともお子さんがいて、家庭と両立されていた。
とても優しく、なんでも教えてくださる。
医師は医院長とその奥さんの2人。
美意識が高く、清潔感漂う、お洒落な医師だった。
とても穏やかで怒られたことはない。
患者さんは1日30人程度。
美容関係の診療もおこなっていたので、お金持ちの美意識高めの患者さんが1/4いた印象。
その他の患者さんは体調不良を訴えて来院。
時給は1500円。
休みはシフト制で週3-5日で休みは希望する日にもらえた。




【転職後のイマイチなところ】
看護師の人数が少なかったため、お子さんが体調不良で欠勤される際は、急遽出勤したこともあった。
また、比較的患者さんが少ない曜日は出勤者の人数を減らすために入りたくてもシフトに入れない日があった。
しかし、特に悪い点、後悔した点はなかった。

【転職後の良いところ】
第一は仕事量。
仕事始まりの30分前に出勤し、ゆっくりと準備ができ、昼休憩も1時間もらえ、定時になるとすぐに帰れる。
日勤のみで生活リズムが整った。
また、周り看護師や事務の方も優しく皆さん私のことを可愛がって下さった。
差し入れのお菓子などもたくさんいただいた。
休みも好きな日にとれるため、余暇の時間も趣味に使うことができた。
患者さんも病んでいる人はほとんどいなく、こっちまで気が滅入るようなことがない。
また、日勤のみのため、患者さんと関わる時間が短く、深入りせず、感情移入をせずに済む。




【生活と心境の変化】
生活リズムが整い、身体の不調がなくなった。
肌も荒れなくなった。
また、休みの日は一日中寝て過ごす日がなく、友達と遊びに行ったり、趣味に没頭したり、オンとオフがはっきりつけられるようになった。
周りの友達や彼氏、家族からも前より生き生きしているとよく言われた。




【生活と心境の変化】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
仕事で悩んで病むのは1番勿体ないと思う。
仕事は自分が生きていくため、そして、自分の好きなことをするために、するものであって、仕事が人生ではない。
一人で悩まず早めに周りに相談し、他の道がたくさんあることを知って欲しい。
転職はとても勇気がいることで、変化を選ぶことはとても疲れることだけど、そのときに一歩を踏み出せるかどうかで、今後の人生が大きく変わると思う。