【訪問看護ステーションの看護師転職】激務の訪問看護ステーションから一般事務に転職したらQOLが急上昇した話

【訪問看護ステーションの看護師転職体験談】激務の訪問看護ステーションから一般事務に転職したらQOLが急上昇した話

【性別】女性
【職業】
正看護師(看護師)
【働き始めの年齢】
21歳
【転職時の年齢】
26、31、32歳。今回の回答は32歳時の転職について歳
【転職して何年経ったか】
10か月
【その後】
今は退職し主婦


【女性】
32歳のときに、
訪問看護/訪問看護ステーションのため科はなし
から、
看護師ではなく一般事務
に転職。




【転職前の職場形態】
訪問看護
【転職前の診療科目】
訪問看護ステーションのため科はなし
【転職前の職場環境】
中小の訪問看護ステーションで働いていました。
ステーションのスタッフ数は22人、うち9名が看護師でした。
ステーションの利用者数は200名以上。
子育て中でも働きやすい体制を売りにしており子育て中のスタッフは時短、オンコールも休日出勤も完全免除。
時短は仕方ないにしてもその他のしわ寄せは全て独身と子なしのスタッフに集中していました。
重症や看取りの依頼も多かったため土日は交代で誰かが必ず出勤、祝日はほぼ全て子持ちスタッフ以外出勤。
断ると他の出勤者の負担が重くなるため断りにくい状況でした。
納得がいかなかったのは重症や看取りの契約を次々にとってくる管理者が3人の子持ちで、自分は土日祝日にほとんど出勤しないこと。
明らかにステーションのキャパをオーバーするような依頼は管理者として断るべきだし、依頼を受けるならもっとコンスタントに休日出勤できるスタッフを増やすべきと思いました。
重症や看取りが多いことでオンコールはほぼ毎日鳴るし週2回ほどのペースで夜間は朝方の緊急訪問もありました。
休日出勤や時間外訪問をしても人手不足から代休もとれず、独身と子なしのスタッフは疲弊しきっていました。




【転職の理由】
・土日祝日の出勤を強要され代休もとれず、年間休日が少なすぎたこと
・若手スタッフにばかり負担を強いる管理者への不信感が募ったこと
・勤務時間に比して基本給はもちろん休日出勤やオンコールの手当が安すぎたこと

【ためらった理由】
・入職後早々に辞めたいと思ったが1年未満で退職すると今後の転職に不利になると思ったから
・子どもを産んだら働きやすい職場ではあるため妊娠出産までどうにか頑張ろうと思ったから
・子なしの自分はこれだけ苦労させられたのに子どもを産んで楽に働けるポジションに行けないのは悔しかったから

【転職の決め手】
都心のため移動は車ではなく自転車を使っていました。
以前勤めていた訪問看護ステーションはだいたい半径1km以内の依頼しか受けなかったため1回の移動時間は長くても15分程度の上なるべく移動距離を少なくするように管理者が訪問スケジュールを組んでくれていましたが、このステーションでは30分以上の移動時間もザラでした。
30分あれば訪問が1件できるのに本当に無駄だと思っていました。
私はステーション利用者の中で最も遠い4km以上離れたお宅に週2回訪問しており、体力的にきついのでせめて1回は他の人に代わってほしいと言っていました。
管理者は「次に新しい人が入ったらそうする」と言い、その言葉を信じて待ち続けましたが、半年ほどで3名新しいスタッフが入ったにも関わらずその約束は叶えられませんでした。
3回目に「やっぱりスケジュールが組めないから引き続き週2回行って」と言われたときに退職を決意しました。




【相談した人】
夫に相談していました。
職場の管理体制や管理者への不信感、激務すぎて心身への負担が重く妊活もままならないこと、仮に妊娠できたとして産休まで無事に働けるか不安ということを相談しました。
夫は辛いなら辞めたらいい、看護師でなくてもいいしパートでもいいし専業主婦になってもいい、好きなことをしたらいいと言ってくれました。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを三社以上使った

【何社使ったか】
マイナビ看護師、mcナースネット、ジョブメドレー、医療ワーカーなどに登録しました。

【転職サイトのイマイチなところ】
私の希望条件が細かかったためもあるかもしれませんが、希望通りの求人を提示してくれませんでした。
訪問看護はもう嫌だと言っているのに、5年以上訪問の経験があることを理由に訪問看護の案件ばかり提示された。
連絡はメールでお願いしますと伝えてあったにもかかわらず電話で連絡してくるところばかりで、勤務中にしつこく電話されて困った。

【転職サイトを使って良かったこと】
転職サイトには特に感謝していることはないし良かったとも思っていません。
ずっと職場の愚痴を聞いたり転職の相談に乗ってくれた夫には感謝しています。
看護師を続けなくてもいいと言ってくれたことで心が軽くなりました。
それまでは私にできる仕事は看護師しかないと思い込んでいたため、目の前が明るくなったように感じました。




【転職先を決めた理由】
最終的には看護師ではなく一般事務の派遣に転職しました。
残業なしできっちりカレンダー通りのお休みであることが決め手でした。




【退職する時の心境】
本当に嬉しかったし退職の意志を伝えてからは早く辞めたい気持ちでいっぱいでした。
管理者には就業規則にあるとおり2か月以上前(3月末退職希望を12月下旬に伝えた)に伝えたにもかかわらず「4月に新人が入るのでそれが育つまで待ってほしい」と言われましたが、次の仕事が4月から決まっていることと就業規則を盾に突っぱねました。
仲の良い若手スタッフやいつも訪問していた利用者さんには寂しがられました。




【転職後の職場形態】
その他

【転職後の診療科目】
看護師ではなく一般事務

【転職後の職場環境】
大手IT企業の子会社。
平日9〜17時半の勤務で完全テレワーク、残業は一切ありませんでした。
業務内容は会社が運営しているサイトに投稿される口コミのチェックでした。
規約に違反していたり個人情報を特定する恐れのあるような口コミを見つけ必要に応じて削除することでした。




【転職後のイマイチなところ】
後悔していることは何もありません。
訪問看護をしていたときとは比べ物にならないほど心身ともに健康的に楽しく働けていました。
しいて言えば半年で派遣の契約が終了してしまったことです。
こればかりは仕方のないことだと思っています。

【転職後の良いところ】
悪いところは一切ありませんでした。
人間関係もよく仕事は個人作業のためストレスフリーで働けること、休日はきっちり休めることがとても嬉しかったです。
また、完全テレワークなのでコロナのご時世でも安心でした。
妊活を考えていた私にとって良いことづくめの環境でした。
業務内容は単純作業でしたが細かい作業が好きな私には合っていました。




【生活と心境の変化】
法定どおり休日がもらええるようになって身体の負担が減りました。
以前はオンコールもあり常に仕事のことを考えているような感じがありましたが、転職後は仕事は仕事・休みは休みできっちり区切りができて心身ともに健康になりました。




【生活と心境の変化】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
つらい思いをして心や身体を壊すくらいならさっさと転職したほうが良いです。
キャリアが云々と思うかもしれませんが、そんなものは努力次第でどうにでもなります。
それよりも健康で楽しく充実した人生を送ることのほうがよほど大切です。
看護師しかできないと思うかもしれませんが決してそんなことはありません。
資格がなくても働ける仕事はごまんとあるし、世の中には看護師以外の仕事をしている人の方が多いのだから当たり前のことです。