【産婦人科の看護師転職】病棟勤務で疲労困憊した心と身体を、たまたま見つけた学校看護師という仕事に救われ、元気を取り戻せた話。

【産婦人科の看護師転職体験談】病棟勤務で疲労困憊した心と身体を、たまたま見つけた学校看護師という仕事に救われ、元気を取り戻せた話。

【性別】女性
【職業】
正看護師(看護師)
【働き始めの年齢】
31歳
【転職時の年齢】
33歳
【転職して何年経ったか】
7年
【その後】
今は退職し主婦


【女性】
33歳のときに、
総合病院/産婦人科
から、
総合支援学校
に転職。




【転職前の職場形態】
総合病院(複数の診療科)
【転職前の診療科目】
産婦人科
【転職前の職場環境】
日赤の産婦人科病棟で助産師兼看護師として働いていた。
先輩は優しい人と、厳しい人が同じくらいの割合で2割程度。
普通の人が6割という印象。
ミスに対して根拠をと詰められることもあり、辛かった。
業務内容は婦人科と産科半々くらいだった。
構成はほぼ全員助産師で、約40名。
分娩数に対して助産師の数が多いため、なかなかお産に関わる仕事はできず、婦人科の術前術後のケアや、化学療法、産褥婦と新生児へのケアが主。
産婦人科医は約10名ほど。
女性が多めで、男性は3名ほどだった。
30代くらいの若い先生が多かった。
病床数は、約40床。
婦人科の手術や産後の方がほとんどのため1週間〜10日で退院される方が多い。
時おり眼科の方や、ターミナルの方の入院もあった。
切迫早産の妊婦さんも数人おられ、その方はか月単位で長く入院される方もいた。
給与は新卒で25〜30万程度。
3交代の夜勤を月に8回くらいしていた。
休みは4週8休。
有給休暇を自分でつけることはできなかった。




【転職の理由】
仕事がきつい
非常に多忙+自分にとっては夜勤業務が身体に合わず非常につらかった。
夜勤中仮眠などはほぼとれない。
職場の人間関係
新人に優しいとは言い難い職場。
夜勤の受け持ちなどは新人に多く受け持たせるのが教育の一環のような風潮があった。
給与面
夜勤をする割に給与が低いと感じた。
残業も1、2時間は当たり前にしているのに、つけにくかった。

【ためらった理由】
・築いてきた人間関係
・借り上げマンションに住んでいたため、引っ越しが大変
・助産師としてのキャリアを築けないままやめてしまってよいのかという葛藤

【転職の決め手】
いつになったら助産師として1人前になれるのか、その展望が見えなかったし、それまでに自分が体調をくずしてしまうのでは、と考えるようになった。
加えて、残業や有給をとりにくいこと、上司がそれを当たり前のようにしていたことも、気になった。
労働力を搾取されているとかんじたし、職員を大切にする風潮が薄いようにも思った。
同期とはそういう話でよく共感しあっていたが、病棟内のそういった体質が根深いと感じられ、それを変えていくことは難しいだろうと思い、もっと自分らしく働ける職場を探してみようと思い立った。
同期も同じような思いでいたため、前向きに応援してくれた。
労働組合の方も同じだった。
自分が退職して半年後に同期も退職した。




【相談した人】
仲のよい同期に相談していた。
労働組合の専従の方にもよく相談をしていた。
夜勤がつらくて辞めたいと思っていることなど、日頃からよく話を聞いてもらっていたこともあり、退職時期や、退職前の有給消化の交渉の仕方など
具体的なアドバイスをもらった。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
看護部長に転職サイトは使わずに看護協会での転職を進められたため、ナースセンターで転職活動をした。

【転職時に困ったこと】
転職サイトは使わずに、ナースセンターで転職活動をしたが、求人情報の件数もある程度あり、ネットでも検索できたため、とくに不都合を感じることはなかったが、履歴書の添削などのアドバイスはもらえなかったので自力で行った。
親身に相談に乗ってくれていたナースセンターのスタッフのかたが、電話するといつの間にか退職されており、それが少し残念に思った。

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
ナースセンターのスタッフの方には、求人情報を教えてもらったり、進路相談や、希望に合いそうな求人などを教えてもらったりした。
採用に向けて転職先の人事の方ともやり取りして、必要な情報などを教えてくださった。
本などは特に使用していない。
たまたま自宅の近所の求人が見つかり、採用まですすめたことが嬉しかった。




【転職先を決めた理由】
場所が自宅から近かったことが一番。
あとは日勤のみの仕事だったこと。




【退職する時の心境】
有給消化について看護師長からは断られたが、看護部長に自分で交渉し、1ヶ月有給消化できることになり、少し休養がとれるということもあり、気持ちに余裕をもって、退職できた。
とにかく疲労困憊していたなと振り返ってみて思う。
なので退職の日が待ち遠しく、嬉しかった。
退職するとなぜか職場の先輩からごはんに誘われることが増え、不思議だった。
患者さんにはどなたにも退職を告げずにやめた。




【転職後の職場形態】
その他

【転職後の診療科目】
総合支援学校

【転職後の職場環境】
総合支援学校の学校看護師
医療的ケア児へのケアの提供
常勤非常勤含め、看護師8人。
10年以上のベテランの方がうまく職場をまとめてくれていた。
常駐の医師はいない。
医療的ケア児が約15名いた。
給与は手取りで29万くらい。
土日祝休みで夏休み冬休みもあった。




【転職後のイマイチなところ】
病棟内とは雰囲気も業務内容も全く違うため、適応するのに時間がかかり、適応できるまでは悩んだり辛いこともあった。
こういう対応でよかったのか、など葛藤することが多かった。
比較的新しい分野の職種なので、臨機応変な動き方を求められる。
医師がいない中で、生命の危機がないか看護師がそのリスクをしなければいけない場面もある。
正社員ではなく、常勤講師という勤務形態だったので、産休や育休などはとれないという話だった。
公務員扱いになるため、雇用保険に入れず、残業もつけられなかった。

【転職後の良いところ】
先輩がいい方ばかりで慣れれば働きやすい職場だと感じた。
規則正しい生活になり、身体が楽になった。
夏休み、冬休みなどに長期休暇もあり、旅行などに行くことも気兼ねなくできた。
残業もほとんどなかった。
障害児との関わりはとても奥が深いと感じた。
こどもたちがかわいいし、信頼関係が少しできたかなと思える瞬間が嬉しい。




【生活と心境の変化】
規則正しい生活になり、とにかく身体が楽になった。
忙しかったり、余裕がなくてできなかった趣味などの時間をとったり、ジムに通ったりすることもできた。
病院と異なり、医療職者ばかりでなく教諭や保護者とも関わるようになり、医療職独特の偏りが自覚できること場面もあった。




【生活と心境の変化】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
自分の適性にあったことは何かよく考えて仕事を選ぶ。
やりたいことと合ってることは違うことがある。
何をしているときに心地よいと感じるか、逆に居心地の悪さを感じるか、日頃からよく観察すること。
いきなり1ヵ所にしぼらず、複数の職場に見学に行き、雰囲気を味わうことも大切。
5年くらい先にどうなっていたいかを考えて職場を探すという視点も大切にしてほしい。