【脳神経外科の看護師転職】狭い鳥籠から羽ばたき、伸び伸び暮らしを見事叶えた話。

【脳神経外科の看護師転職体験談】狭い鳥籠から羽ばたき、伸び伸び暮らしを見事叶えた話。

【性別】女性
【職業】
正看護師(看護師)
【働き始めの年齢】
22歳
【転職時の年齢】
27歳
【転職して何年経ったか】
3年
【その後】
今は退職し別の職業


【女性】
27歳のときに、
総合病院/脳神経外科
から、
田舎の病院の混合病棟
に転職。




【転職前の職場形態】
総合病院(複数の診療科)
【転職前の診療科目】
脳神経外科
【転職前の職場環境】
全部で300床程の民間総合病院。
私の病棟は全部で50床の、脳神経外科急性期病棟でした。
術前患者の定期入院、定期検査受け入れから始まり、術直後のオペ患者周手術期の管理、緊急搬送の患者の受け入れまで何でもありの超超激務病棟でした。
医師は、名医とメディアにも出るほどの有名人揃いでしたが、人間性はお世辞にも良いとはいえない独特な人たち。
心身ともに大変な職場でしたが、チームワークは最高で、人間関係だけが救いで働いてました。
休み希望は通らない、給料は5年頑張って雀の涙程度の昇給でした。
費用対効果は、正直悪かったと思います。
自分の命と引き換えにしている感覚でした。




【転職の理由】
とにかく仕事がキツくて、精神的にもプレッシャーが大きすぎた。
給料が見合ってなかった。
元々興味のあった海外に行ってみたかった。
自分の培ったスキルを別の現場で、別の分野とも合わせて学びたかった。
職場の先輩の姿が、自分が数年後描く理想像ではなかった。

【ためらった理由】
仲の良い同期の存在。
新しい現場に行く恐怖。
転職活動のめんどくささ。
税金や福利厚生の充実。

【転職の決め手】
退職を上司へ相談した時に、「あなたは、うちの病院に何を残しどれだけの貢献をしたのか?」と言われた瞬間。
この5年間のスキルアップのための訓練や学習、研究活動に教育活動、全てにおいて何のためだったのだろう?とかなり、ショックを受けました。
それと同時に、私たち末端のスタッフはただの頭数としか思われていない、まるで奴隷のような扱いだと幻滅しました。
看護学生や新人の頃抱いていた、全ては患者さんのために!といった純粋な気持ちも打ち砕かれました。
認められたい、こんなに頑張っているのに。
という思いはただの私のエゴだったのかもしれませんが、上司であろうと部下であろうとお互いに尊敬し合えない環境は、絶対に良くないと思い退職を決意しました。




【相談した人】
既にやめた人や、人材派遣業をしている友人。
みな揃って、好きにしろとしか言われなかった。
自分の人生を大切にしたほうがいいという方々が多かった。

看護師は引く手数多だから、もっと挑戦した方が良いと応援してくれる人ばかりでした。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを三社以上使った

【何社使ったか】
3社ほど使って、一番コーディネーターさんの対応が良かったところにした。

【転職サイトのイマイチなところ】
個人情報の管理が徹底されておらず、何度も何度も同じことを毎日電話でヒアリングしてくる会社があった。
例えば「既に仕事が決まったので、この先1年は転職する気はありません。
ご連絡をお控えください」
と答えても、翌日また別の担当者から電話が来ると言った感じです。
転職サイトの方も、アポのノルマなどあるのでしょうが、基本的なことが管理されていない会社には不信感を覚えました。

【転職サイトを使って良かったこと】
自分で調べなくても、複数の病院の口コミを予め知ることができた。
面接までのアポも代行してくれたり、中には面接同行の会社もあってとても助かりましたし、心強かったです。
何かと形式的になってしまう間柄ではありますが、コーディネーターさんの人間らしさが垣間見える時があって、個人的には親近感があってすごく良かったです。




【転職先を決めた理由】
給料と、人間関係の口コミ、スキルアップが見込めそうなところ。
休みの多さも考慮しました。
貯金をしたかったので、寮付きかどうかも確認した。




【退職する時の心境】
すっきり、やり切ったの一言。
やめるときに、あなたまで?というようなスタッフさんが大泣きしてくれて、自分はここで頑張って良かった。
と誇りに思えました。
患者さんからは、かなり寂しがられて連絡先を聞かれたこともあります。
同期とはとても仲が良かったので、別れこそ寂しかったですが、今もたまに連絡を取り合っています。




【転職後の職場形態】
総合病院(複数の診療科)

【転職後の診療科目】
田舎の病院だったので、混合病棟でした。

【転職後の職場環境】
病棟の看護から、外来、救急外来まで全て担いました。
単科の病棟けいけんしかなったので、小児から老年まで全て担当するのは戸惑いましたが、とっても勉強になりました。
患者の人数は、転職前の半分でゆとりを持って働けました。
給料は派遣ナースだったので、10まんえんほどアップ。
定時帰宅で最高でした。
ボーナスはなしです。




【転職後のイマイチなところ】
小さな町の小さな病院だったので、人間関係の構築に失敗すると、なかなか厳しい結果になり得る環境ではありました。
医師はこれといって特徴もなく普通。
僻地医療で、研修医を受け入れているところだったので、ベテラン看護師の方が知識豊富なんてこともあり、苦笑することも。

【転職後の良いところ】
私は、人の好き嫌いがあまりないのと田舎育ちだったので仕事にすぐに慣れ、伸び伸びと生活することができました。
特に娯楽もないのでお金を使いすぎることもなく平和な毎日を過ごすことができていました。
業務内容も3年以上の実務経験があれば、卒なくできる程度。
休み希望は必ず通るし、そんなにいいんですか?というくら連休ももらってました。
仕事100%にせずに済んだので、元々興味のあった医療以外の分野の勉強や趣味も捗り、充実した毎日を送ることができました。




【生活と心境の変化】
一言で言えば、自分らしさを取り戻した。
もっと自由でいいし、もっと自由でありたかった自分を思い出しました。
前の職場から離れてから、前職の異常さに気づかされたことも。
ストレス消費のためにしか、お金を使っていなかったのですが、お金の使いかたも変わり、愚痴を言い合うだけの飲み会には一切行かなくなりました。




【生活と心境の変化】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
とにかく好きにしろ、ただし選んだ道に責任を持て。
ですね。
しっかり自分で決めて考えた結果に責任を持つこと。
人に流されないこと。
ただどんな結果になろうとも、諦めなければ良い結果になると思います。
激務の5年間を送った自分に、感謝と拍手を送りたいです。
資格は腐らないので、自分次第でどうにでもできるから大丈夫と伝えたいです。