【救急病棟の看護師転職】ブラック企業な大学病院から、やってみたかった訪問看護へと転職した話

【救急病棟の看護師転職体験談】ブラック企業な大学病院から、やってみたかった訪問看護へと転職した話

【性別】女性
【職業】
正看護師(看護師)
【働き始めの年齢】
22歳
【転職時の年齢】
25歳
【転職して何年経ったか】
約2年
【その後】
今は退職し主婦


【女性】
25歳のときに、
大学病院/救急病棟
から、
訪問看護/訪問看護
に転職。




【転職前の職場形態】
大学病院
【転職前の診療科目】
救急病棟
【転職前の職場環境】
緊急入院の受け入れや重症患者の看護が主。
看護師は日勤は6-10人でまわし、夜勤は5人でまわしていた。
人柄は、テキパキした人が多く、厳しめの印象。
救急科の医師はけっこう横暴な人だったが、基本的に全ての科と関わるため、いろんな医師と共に仕事をした。
患者は日により人数はバラバラだが、最大で25床で、軽症?重症まで幅広くおり、まだ検査の結果が出ておらずどんな感染症か分からない患者もいた。
給料は手取り25万くらいだが、夜勤専従をすると30万程度。
休みは不定期だが、夏季休暇は6日あった。
なかなか休みの希望は通らないこともある。




【転職の理由】
救急という慌ただしい環境が辛かった。
訪問看護をやってみたかった。
有給を勝手に使われたり取りたいところで全く取れなかったりするのが我慢ならなかった。

【ためらった理由】
経験年数がある程度欲しかったので、3年間務めるまでは辞めないと決めていたから。
他でやっていけるのか不安だったから。
同期たちと離れるのは寂しかったから。

【転職の決め手】
今まで救急しか経験がなかったので、転職して訪問看護をするまえに、一度一般病棟で働いてみたくて、異動希望を出した。
2年目のときに師長に希望を出した。
時期は、毎年来年度にむけての意向調査が行われる10月頃だった。
しかし、師長に、異動希望を出したあとに行われた面談で、「あなたを異動させる気はないから。」と一蹴され、「異動希望取り下げるなら期限今日までだから、今日中に取り下げの用紙持ってはやく私のところに来て。」と言われ、話もまともに聞いてもらえなかった。
こんな言い方をされた上、このまま残っても一般病棟に行くことは確実に無理だと思い、辞めることにした。
 
周りも、同じように話をまともに聞いてもらえなかったことから、同じ年に10人弱辞めた。




【相談した人】
一般病棟から異動してきた先輩に相談した。
消化器から異動してきた先輩、男女ふたり。
救急からいきなり在宅にいってもやっていけるかどうか、そういう人はいるか聞きたかった。
そんな人はいっぱいいるし、大丈夫と勇気づけてくれた。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを二社使った

【何社使ったか】
1社使った。
ナース人材バンクを使い、4社受けることになった。

【転職サイトのイマイチなところ】
自分の希望を電話で丁寧に聞いてくれて、いろいろな職場を何社か提案してくれたが、条件が微妙にズレていることも多くそれは困った。
また、転職後も未だに定期的に電話がかかってきて、止めてほしいと言ってもかかってくるので、困っている。
あとは、面接についてきて同席してくれるのは、逆に緊張してしまい不思議な気分になるため、ちょっと嫌だった。

【転職サイトを使って良かったこと】
最初の電話で条件などいろいろ丁寧に話をきいてくれて、履歴書のチェックまでして修正し、どうしたらもっと良くなるか提案してくれたのはとてもありがたかった。
また、転職後も1ヶ月くらいまではたまに電話で様子を聞いてくれて、気にかけてくれることは嬉しかった。
何社か提案してくれたことには、選ぶ余地もあったため、感謝している。




【転職先を決めた理由】
場所が近かったことと、ステーション内のトップの看護師がとても優しい人だと思ったから。




【退職する時の心境】
やっとここから出られる!とスッキリした気持ちだった。
毎日辛くて鬱憤も溜まっていたため、本当に心が楽になったし辞めて良かったと思った。
2度と戻らない、と心に決めた。
嫌いな人の反応は特になく、お疲れさまでしたで終了した。
仲いい人は、自分も離れるのは寂しかったし、相手も惜しんでくれていつでも戻ってきていいよと言ってくれた。
患者は救急なので日々入れ替わるため特に反応はない。




【転職後の職場形態】
訪問看護

【転職後の診療科目】
訪問看護

【転職後の職場環境】
訪問看護。
看護師はパート含めて10人弱。
みんな穏やかで優しい人たちだった。
医師はおらず、訪問診療の医師とたまに関わるのみだった。
患者はたくさんいたが、ひとりひとりと深く関わることが増えた。
在宅だとこだわりをちゃんともって生活されている方が多い。
給料は手取り20万くらいに減った。
休みは土日祝。




【転職後のイマイチなところ】
オンコールは辛いしお金あまりもらえない。
とにかく辛いと思ったのは、給料がとても下がったこと。
また、訪問看護だとセクハラしてくる患者がいてもなかなかかわってもらう等の対応が難しく、家族に対してもなかなか言い辛く耐えるしかなかったことが嫌だった。

【転職後の良いところ】
スタッフが穏やかで優しくて、そこがとても仕事をしやすい良いところだった。
また、夜勤がないと生活リズムが整うため、身体の調子が良くなった。
土日祝休みの友人と休みを合わせやすくなったところも、自分としてはすごく利点だった。
患者と深く関わる経験も、今まで救急で全くなかったため、面白いと感じることができた。




【生活と心境の変化】
夜ねて朝起きる、という、人として当たり前の生活が整ったため、ちゃんと夜眠くなって、朝昼晩お腹が空いてご飯を3食食べる等、生活リズムが整った。
職場の人は主婦が多かったため、職場の人との付き合い方はかわり、距離感が変わったと思う。
同世代の人がおらずそれは寂しかった。




【生活と心境の変化】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
3年間救急病棟で、辛くても耐え抜いたことは、とても意味があった。
だから、頑張って無駄だったってことはなかった。
3年間耐えてから転職したっていう選択は、正しかったと思う。
ただ、訪問看護では車の運転が必須だから、車の運転苦手なままだと本当にしんどいよっていうことは伝えたい。
訪問看護は給料下がるけど、経験としては良いものだということも伝えたい。