【内科の看護師転職】結婚を機に大学病院から訪問看護に転職したらワークライフバランスが劇的に整った話

【内科の看護師転職体験談】結婚を機に大学病院から訪問看護に転職したらワークライフバランスが劇的に整った話

【性別】女性
【職業】
正看護師(看護師)
【働き始めの年齢】
21歳
【転職時の年齢】
26歳
【転職して何年経ったか】
7年
【その後】
今は退職し主婦


【女性】
26歳のときに、
大学病院/内科
から、
訪問看護/訪問看護
に転職。




【転職前の職場形態】
大学病院
【転職前の診療科目】
内科
【転職前の職場環境】
大学病院の内科病棟で勤務していました。
病棟のベッド数は40床くらい、勤務形態は二交代制で夜勤は月4〜6回程度でした。
大学の看護学部を卒業して入職するパターンが多いこともあり、看護師の年齢層は半数ほどが20代と若めでした。
基本給は平均程度ですがボーナスが多く、給与面での不満はありませんでした。
夜勤明けの翌日は基本的に休みで毎月連休ももらえていましたが、勉強会や看護研究で休日も病院に行くことが度々ありました。




【転職の理由】
・3年目以降は毎年看護研究をすることが必須で研究活動は全て業務時間外だったため負担だったこと。
・休日や夜勤明けに病院へ行かなければならない用事が多く、仕事と休みの境界線が曖昧なことが嫌だったこと。
・夜勤が身体的に辛くなってきたこと。

【ためらった理由】
・年齢が近いスタッフが多いこともあり、スタッフ同士の仲が良く人間関係が良かったこと。
・福利厚生が充実していたこと。
・寮の住み心地や立地、家賃の安さに満足していたこと。

【転職の決め手】
お付き合いしていた相手と結婚を考えるようになり、結婚後の生活について話し合いました。
この仕事を続けながらの結婚生活は土日休みの彼とはすれ違いが多いこと、夜勤が続く時や年度末の研究発表前はさらに忙しく家事負担も難しくなることを伝えました。
彼の反応は「看護師として働くなら今の大学病院以外にもいくらでも選択肢はある。
結婚して一緒に生活をするからには共に過ごす時間を大切にしたい。
土日休みで基本的に休日出勤もないような職場に転職してほしい」
とのことでした。
はじめは外来部門への移動も検討しましたが、やはり休日を犠牲にする看護研究は必須だったので大学病院自体を離れる決断をしました。
先輩、同期からは「寂しい」と言われ、上司からは「看護師としても女性としてももっと成長していく姿を見たかった」と言われました。




【相談した人】
本当は転職経験のある人に相談したかったのですが、同じ病棟の中途入職者は年齢が離れておりあまり気軽に話せなかったため、同じ大学病院系列の他病院から異動してきた先輩に相談することが多かったです。
先輩の反応は「どうしても我慢できないほど辛いなら仕方ないが、勤務年数が長くなれば退職金もどんどん上がるので今やめるのはもったいない」と言われました。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを一社使った

【何社使ったか】
1社のみでマイナビ看護師を利用しました。

【転職サイトのイマイチなところ】
オンラインで完結したら楽だったのですが、面談のためオフィスまで出向く必要がありました。
面接を2社申し込んでもらったのですが、当日の詳細な時間を直前まで知らされず、同じ日に2社の面接の予定を入れられていることを当日に知って驚きました。
また、面接には担当者が同行すると聞いていたのですが、直前になって行けなくなったと連絡がきました。
忙しいのだろうとは思いますがもう少し余裕をもってスケジュールを組んでほしかったです。

【転職サイトを使って良かったこと】
私は美容外科への転職を考えていたのですが、担当者が「今後ずっと美容領域で働くなら良いが、臨床へ戻りたいと思ったときに美容外科の職歴は有利にならない」とアドバイスをくれました。
目の前のことだけでなく先々のキャリアのことまで考えてアドバイスをくださったことに感謝しています。
また、自分で求人を探すのは限界があるので大量に情報を持っていることは有難かったです。




【転職先を決めた理由】
・土日休みであること
・日勤のみであること
・日勤のみの仕事としては給与が高いこと




【退職する時の心境】
やっと辞められるという解放感と寂しい気持ちが半々くらいでした。
結婚という前向きな理由での退職だったため、先輩後輩や同期たちは寂しがりながらも温かく送り出してくれました。
新人のころからよくお小言を言われていた少し年齢が離れた先輩も、辞める直前はにこやかでした。
最後にスタッフ全員の寄せ書きをもらいましたが、仲の良かった患者さんも書いてくれていて嬉しかったです。




【転職後の職場形態】
訪問看護

【転職後の診療科目】
訪問看護

【転職後の職場環境】
看護師8人とリハビリスタッフ10人くらいのステーションで、総利用者数は300人くらいでした。
訪問看護ステーションとしては規模が大きい方でした。
年収は1年目で470万くらい、5年目で600万くらいでした。
休みはカレンダー通りですが利用者さんの状態に応じて休日も訪問することがありました。




【転職後のイマイチなところ】
カレンダー通りの休みと聞いて入職しましたが、実際は祝日は8割がた出勤でした。
GWや年末年始といった長期休暇は毎日2〜3人くらい交代で出勤して訪問に回る必要がありました。
小さいお子さんがいるママさんスタッフは休日出勤が免除になることが多く、独身や子どものいないスタッフに負担が集中しました。
また、オンコールはほとんど鳴らないと聞いていたのに実際はかなりの頻度で鳴っており、夜間や土日に緊急訪問することが度々ありました。

【転職後の良いところ】
オンコール当番でないときは日中働いた後はきっちり休めました。
レポートや研究など時間外での業務を強制されることもありませんでした。
休日出勤はあるものの手当てはきちんともらえました。
忙しくバタバタしていた病棟勤務と違い、訪問看護は決まった時間内は目の前の人のケアに集中できるため手厚くケアをすることができてやりがいがありました。




【生活と心境の変化】
基本的には土日休みになったため夫とゆっくり過ごす時間がとれるようになりました。
オンコール当番のときは常に緊張感がありましたが徐々に慣れました。
休日出勤はありましたが出勤した分の手当てはもらえるため、勉強会や研究など無給で奉仕していた大学病院時代より楽に思えました。




【生活と心境の変化】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
生きていくうえで仕事はとても大事ですが、ストレスなく楽しく生きることも同じくらい大事です。
より人生を充実させるためなら思い切って転職しても良いと思います。
ただし「なんとなく嫌だから辞めたい」という理由で転職するのは良くないと思います。
どうしても嫌なら「なぜ嫌なのか」「解決方法はないか」を考えること、そして次にやりたいことを明確にすることで満足のいく転職につながるのではないでしょうか。