【精神科の看護師転職】薄給な病院から、奥さんからの圧で高給な病院に転職した話。

【精神科の看護師転職体験談】薄給な病院から、奥さんからの圧で高給な病院に転職した話。

【性別】男性
【職業】
准看護師
【働き始めの年齢】
27歳
【転職時の年齢】
29歳
【転職して何年経ったか】
21年
【その後】
今は退職し別の職業


【男性】
29歳のときに、
病院/精神科
から、
療養型病院/療養型病床群、内科、神経内科
に転職。




【転職前の職場形態】
病院(一つの診療科)
【転職前の診療科目】
精神科
【転職前の職場環境】
入院患者のバイタルチェック、服薬管理、生活指導、余暇活動サポート。
看護師は全体で10人くらい、看護助手30人くらい(昔ながらの精神科病院で、資格がない看護人という感覚がまだある精神科)。
医者はどこか風変わりな感じ。
患者さんは開放病棟、閉鎖病棟合わせて150人ほど、患者さんは長期の入院(ほとんどの人が20年以上、長い人は終戦後すぐくらいから50年くらい)をしていて、社会と隔絶しているので世間知らずな感じ。
給料は夜勤月5回で16万。
休みは4週8休。




【転職の理由】
子供が産まれて奥さんから「あたしの知ってる看護師はもっと稼いでいる」と責められたから。

【ためらった理由】
当時、看護学生は給料を貰いながら学校に通っていたので、資格を取ったら「3年のお礼奉公」で辞めることができない暗黙のルールがあった。

【転職の決め手】
奥さんからの「子供の為に稼いできなさい」という圧が強かった。
義父や義母からも「今時お礼奉公なんで時代遅れだから辞めなさい」という圧が強かった。
准看護師時代の友人に相談したら、「かなり稼げる病院に勤めているから、うちに来なよ。
転職したい人がいると話をしておくよ」
と転職先を紹介して貰った。
また、「退職願ではなく、退職届を出せば職場は辞めることに対して何も言えなくなる」という話を聞いて、退職願を出して上司と色々話をした後、退職届を改めて提出した。
看護学生として給料を貰い、学生時代の2年間、病院の寮にも入らせて貰った恩義はあったが、資格取得後に2年は勤務していたので、とりあえずの恩は返したかなと思った。




【相談した人】
病棟主任に退職願を提出して、「家族の為にも給料の高い所に転職したい」と、退職したい旨を相談した。
主任は、「お礼奉公があるからなあ」と退職は難しいかもしれないと言われたが、退職願ではなく退職届を提出したらすんなり退職できた。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトは使っていない

【どうやって転職したか】
転職サイトは使わず、准看護学校時代の友人の紹介で転職した。

【転職時に困ったこと】
転職サイトは使わなかったが、友人の紹介もあり、特に困らなかった。
転職先の病院についての情報は、ちょうど求人募集していると友人から聞いていたので、ハローワークから情報を得た。
ハローワークからの紹介はなかったが、友人が真面目に勤務していて信用があったようで、「あいつの紹介なら信用できる」と転職先の人事担当から言われた。

【転職でお世話になったこと、嬉しかったこと】
転職サイトを使わずに転職した。
その際にお世話になったのは、学生時代の友人で、友人が勤めている病院を紹介して貰った。
その友人が真面目に勤務していたので、「あいつの紹介なら信用できる」と転職先の人事担当者から信用されたこと。
2年間一緒に勉強した友人が優秀な看護師として働いていたことを嬉しく思い、誇らしくも思った。




【転職先を決めた理由】
給料が1.5倍。
通勤時間が半分の距離。
年三回のボーナス。
(春、夏、冬)




【退職する時の心境】
給料は安かったが、看護学生は養成をしないと言っていた院長に逆らって自分を学生にしてくれた事務長などに恩義があったので辞めずらかった。
嫌いな人は「若いやつは自由だなあ」と憎まれ口を聞いていた。
仲の良い人は「今時お礼奉公なんでないよな。
頑張れよ」
と言っていた。
患者さんは、「あなたみたいな看護師がいなくなるのは寂しい」と言っていた。




【転職後の職場形態】
療養型病院

【転職後の診療科目】
療養型病床群、内科、神経内科

【転職後の職場環境】
他の病院に入院できない方、末期ガンや認知症で暴力がある、病気ではないが自宅で介護できない方の社会的入院をする療養型の病院。
入院患者のバイタルチェック、身の回りの世話、点滴管理など。
院長がかなり変人。
もう一人の医者は若いが偏屈。
患者は急性期病棟に10人、慢性期病棟に30人。
急性気病棟には呼吸器管理が必要な患者さん、慢性期病棟には病状が安定した寝たきりで点滴管理をする感情さんや認知症がある患者さん。
給料は夜勤月2〜3回で28万。
休みは4週8休。




【転職後のイマイチなところ】
慢性期病棟勤務だったが、月2回くらいは外来勤務があり、薬剤師が外部から来るので、時間外の診察時は処方薬を出す業務があった。
認知症の患者と寝たきりで点滴をしている患者が部屋割りによっては同じ病棟になったので、夜中に徘徊する患者を見ながら点滴管理があり、一緒に夜勤する介護員が仮眠の時にはオムツ交換もあり、業務は忙しかった。

【転職後の良いところ】
転職後の職場は給料が高い以外は特に良いところはなく、准看護師資格を取ってからは精神科病院しか経験がなかったので、色々な看護技術を1から習得しながらの勤務となったので大変だった。
院長がかなりの変人だったので、それに合わせるのに苦労した。
休みの日でもミーティングの時は出勤しなければならなくて、奥さんにその事でイヤミを言われた。




【生活と心境の変化】
転職したことで、休みの日でもミーティングがあると出勤する生活になり、奥さんから「稼いできなさい」との圧があったので夜勤を月8回くらい入れたら、「遊びに行けない」と奥さんに言われたり、日中子供の世話をした後の夜勤はかなり身体に負担になった。




【生活と心境の変化】
転職しなくても良かった。



【転職前の自分へアドバイス】
高い給料に惑わされることなく、身体を酷使しない働き方をしていかないとダメです。
身体を壊してからでは遅いです。
もし転職をするなら、給料が高くても業務がキツイかなと思ったら、働く期間をきちんと決めて目標額のお金が貯まったらさらなる転職も視野に入れても良いと思います。
結局、お金よりも身体と家族が大事です。