【手術室の看護師転職】人間関係のドロドロした職場から生還。そこまでがんばらなくても自分の居場所は他にも見つけられます。

【手術室の看護師転職体験談】人間関係のドロドロした職場から生還。そこまでがんばらなくても自分の居場所は他にも見つけられます。

【性別】女性
【職業】
正看護師(看護師)
【働き始めの年齢】
22歳
【転職時の年齢】
28歳
【転職して何年経ったか】
6年
【その後】
今もその転職先で働いている


【女性】
28歳のときに、
総合病院/手術室
から、
総合病院/消化器外科
に転職。




【転職前の職場形態】
総合病院(複数の診療科)
【転職前の診療科目】
手術室
【転職前の職場環境】
手術室内のみの勤務。
物品管理、器具洗浄作業は基本的に業務委託。
病院全体の病床数は1000床以上の大きい病院だったため、手術室も大小18部屋あった。
スタッフは看護師だけで40人前後。
医師は内科医以外の多くの医師が出入りしていた。
消化器外科・整形外科は体育系、泌尿器科はややチャラい、婦人科は女医強め、麻酔科キャラ濃い、耳鼻科・口腔外科は真面目な印象。
基本給はびっくりするくらい低かったが地域手当でカバー。
高校専攻科を経て最短で入職した人は寮費ひかれて手取り15万くらいと言っていた。
ボーナスは多め。
2年間働いたが全部月-金勤務。
受診などやむを得ない場合は有休申請可能だったが、突発的に半休になったりして有休は減っていった。




【転職の理由】
患者と話す機会がほぼないため。
スタッフ内にいるお局の無視や悪口がひどい。
毎日新しい手術→夜中まで予習と復習→次の日も朝早くに出勤して手術準備の繰り返しで疲弊した。
プリセプターからの当たりがきつく、相談できるような人ではなかった。

【ためらった理由】
ボーナスはとてもよかった。
全ての科を経験せず中途半端な状態で退職することにためらいはあった。
最先端の医療に触れているという優越感はあった。

【転職の決め手】
スタッフロッカーは手術室看護師のみで1室を使用していたが、朝ロッカーで先輩にあいさつをしても無視された。
ある朝私が機械出し準備を行っていたが特に手伝ってくれる様子もなく、外回りの先輩は自分の準備が終わったら外で他の先輩と後輩の悪口を言っていた。
話しやすい先輩も中にはいたが、ほとんどの人が手術室の英才教育に毒されているのか、一晩で記憶できる量じゃないものを覚えてこなかったことに関して寛容ではなかった。
手術のまとめがその日のうちに終わらず、何個も課題が溜まっていく状態で、仕事から帰宅したらご飯にかけるだけのレトルト商品を流すこむように食べて、毎日ソファー力尽きていた。
心身ともに弱っていても同期も同じ状況で、15人いた同期は半年で8人になった。




【相談した人】
当時同棲していた彼氏には、退職してしばらくは派遣などをしたいと告げ、反対されなかった。
周囲の友人や家族には仕事がつらいことを1年以上漏らしていたため反対されることはなかった。
むしろ辞めて心身ともに健康になるべき、なんなら地元に帰ってきてはと勧められた。




【転職サイトを使ったか】
転職サイトを二社使った

【何社使ったか】
看護roo、看護のお仕事
最終的に看護のお仕事のエージェントが良い人で、その人にお世話になった

【転職サイトのイマイチなところ】
転職をしたい旨を伝えてからの病院情報の提供は早かったが、「面接いつにしますか?」「今申し込んでおかないとすぐになくなりますよ」「次は◎日にお電話しようと思いますが、ご都合度ですか」などグイグイ決断を迫るような姿勢がとても怖く感じた場面があった。
こちらの状況はお構いなしに何度も電話がかかってきて、疲労がたまった状態ではとてもではないが対応できなかった。

【転職サイトを使って良かったこと】
こちらの要望を伝えた上で「◎◎の部分は何かご希望ありますか」など希望を引き出してくれた。
電話での対応は苦手なことを告げ、メールでの情報のやりとりに切り替えてもらいスムーズにいった。
「こんな病院はありますか?」「◎◎駅付近では病院はありますか」など追加で必要な情報などはすぐに提供してくれた。
メール・電話でのやり取りのみで面接当日に初めて対面したがとても雰囲気の良い方で安心感があった。




【転職先を決めた理由】
希望の病床数
給料
年間休日日数
エージェントからの口コミ情報




【退職する時の心境】
私の退職が全スタッフに知れ渡り、指導もストップしてからの居づらさはしんどかったが、退職最終日は今まで使用してきたロッカーの写真を撮る余裕があるくらいすっきりとした気持ちで離れられた。
送別会も特に嫌味なども言われず、嫌いなスタッフはそもそも寄ってこないためお世話になったスタッフに感謝を伝えて別れられた。




【転職後の職場形態】
総合病院(複数の診療科)

【転職後の診療科目】
消化器外科

【転職後の職場環境】
病棟業務。
混合病棟だが基本は消化器外科患者多め。
2交代、スタッフ25名程度。
2-5年目のやや若い世代が多い印象。
病床45床。
公立病院でないためか、土地柄か生活保護の患者も多い。
基本給・総支給額ともに増加。
休みは10日/月、希望は3-4日聞いてくれる。
有休は数か月に1日あったらよい方。




【転職後のイマイチなところ】
1-3次救急まで全部取るため急患が多く、毎日緊急入院や緊急手術があった。
生活保護受給者(だけに限ったことではないが)が多く、横柄な態度をとる患者も多かった。
認知症患者も徐々に増えてきた印象。
みよりのない、もしくは独居の超高齢者も多い。
毎日残業を1-2時間していた。
医師はよく言えばきさく、悪くいえば適当なため尻ぬぐいが多い。

【転職後の良いところ】
後輩・先輩含め同僚の中はとても良い。
得意・不得意はあるが私は夜が得意な方だったため夜勤専従も行っており、夜勤専従を行った月は給料が+8万円くらいは増えた。
飲み会好きな先生が多かったため、新宴会や歓送迎会などは医師も進んで参加してくれ、ごちそうになることも多かった。
仲の良い先生もいたため仕事終わりにのみに誘われたり、焼肉に連れて行ってもらうこともあった。




【生活と心境の変化】
気持ち新たに、今までやってきたことの復習もかねて、新たに学ぶことも多くあったため転職してよかったと思った。
初めてリーダー業務を行った際に責任の重さに気持ちがつらくなることも多かったが仲の良い同僚にも恵まれたため乗り切れた。
後輩の子と仲良くなる機会も多く、一緒に合コンに行ったりと良好な関係をきづけた。




【生活と心境の変化】
転職して良かったと思う。



【転職前の自分へアドバイス】
自分を押し殺してまでしなければいけない看護はないため、自分をもっと大事にして早めに退職をしてもよかったのではと思う。
上司の意見に流されず、自分の意見をもっとちゃんと伝えて自分よりの折衷案を模索できるように情報収集や上司との面談を行うべき。
今そこにいなくても自分を認めてくれる職場はいくらでもあったよ。